2010年12月21日(火) 、聖心女子大学の代ホールにて、国際交流専攻・人間関係専攻・社会文化学専攻・キャリアセンター主催により、我謝京子監督のドキュメンタリー映画「母の道、娘の選択(MOTHERS’ WAY DAUGHTERS’ CHOICE)」の上映会が催されました。この映画は、ニューヨーク国際インデペンデント映画祭で観客賞と最優秀文化ドキュメンタリー賞を始め、様々な国際映画祭で高評価を得ている作品として知られています。
本作品は、今回、映画初監督を務められ、現在はニューヨークのロイターで、唯一の日本人女性テレビ記者としてご活躍される我謝京子氏ご自身の人生、特にご自身のお母様や娘さんとの絆や仕事の描写を中心に構成されています。さらに、監督ご自身のエピソード以外にも、ニューヨークで働くそのほかの日本人女性に英語と日本語を交えたインタビューの様子が映し出され、「日本を出た理由と出てしまった罪悪感」、「日米の働き方の違い」、「仕事と子育ての両立」を中心に、自分の母親が歩んできた人生を見て、今の自分は人生をどのように選択してきたのかについてのそれぞれのケースが明らかにされています。
我謝監督は、母と自分、自分と娘という2つの関係から見て描かれた本作品を通して、「住む場所が重要なのではなく、どう生きるべきかが大切」ということを伝えたいとおっしゃっていました。
今回の上演会に出席した多くの女性は、映画で描かれている女性たちの人生と自らの人生を重ね合わせ、自身の人生をどう生きるべきかという強い示唆を受けたのではないでしょうか。女性の人生には、結婚や妊娠、出産などのライフイベントが待ち受けていますが、その過程において、何を選択し、どのように自分の人生と向き合っていくべきなのかを改めて見つめ直す機会となりました。