社会文化学専攻(社会文化学研究室及び院生室)は、2017年10月にオープンした4号館/聖心グローバルプラザ内に移転しました。そのオープニング・プレイベントとして、2017年7月4日(火)、社会文化学専攻主催、人間関係学科・国際交流学科(学部)共催で、映画「さとにきたらええやん」の上映イベントを4号館のブリット記念ホールにて行いました。
「さと」というのは、日雇い労働者の街、大阪・釜ヶ崎にある子どもたちの憩いの場、「こどもの里」の愛称です。この「さと」を40年前に始めた人が、荘保共子さん、聖心女子大学の卒業生です。
この映画は、様々な困難を抱えながらも全力で生きる子どもたちと、その家族を愛情を持って支え、真剣に向き合う職員たち、そして釜ヶ崎という街に暮らす人たちとの関わりを描いたドキュメンタリーです。そこには細かい解説等は一切ありませんが、画面いっぱいに映し出される、子どもたちが全力で生きている姿に胸がいっぱいになります。映画を観て涙している学生も多く、お昼と夜の2回観に来た学生もいたほどでした。
今回はこの「さとにきたらええやん」の映画上映の後に荘保さんをお迎えして、様々なお話を伺うことが出来ました。特に、「さと」と聖心とのつながりや、「さと」の現状、現代社会において子どもたちが抱える問題等に焦点を当てて話をしてくださいました。聖心とのつながりを意識したことで、また現場の切実な生の声を聞くことで、映画の中の他人事ではなく、自分のこととして問題を捉えることができた、心に訴えるものがあった、という声を多く聞くことができました。
学生は勿論のこと、他学科・他大学の先生方や卒業生、一般の方など、320名を超える参加者数となり、大変好評をいただくことができました。4号館/聖心グローバルプラザのオープニング・プレイベントとして大変素晴らしい会となりましたこと、この場をお借りして荘保共子さんにお礼申し上げます。
(社会文化学研究室副手)